食品

発ガン物質を追い出す乳酸菌

お腹の調子を整えると広く大きく括られる乳酸菌の働きですが、実に多岐にわたります。
その中でも乳酸菌によるガンを抑制する働きは括目したいです。

日本人の病死の理由の中で特に高い割合をキープするのがガンです。
病死する人の3人に1人はガンでなくなっているという統計結果もあります。
これには様々な原因がありますが、最も有力と考えられているのは食生活の変化です。

それまで国内で生産された、余計なものが含まれない安全な食材でつくられた野菜や
穀物中心だった食生活が欧米化し、食品添加物を多く使うようになったことで、
体内に取り込まれる発ガン性物質の量は一気に増えました。

欧米の食事が悪いわけではありませんが、タンパク質や脂質、油の取り過ぎは問題です。
タンパク質は悪玉菌によってアミンという物質になり、
それが変性するとニトロサアミンという発ガン性物質になります。
同様に油は酸化すると発ガン性物質になりますし、脂肪も同様です。

もともと私たちは常に発ガン性物質に囲まれて生活をしています。
食品はもちろん、タバコの煙やシンナー、放射線など世の中にはガンを誘発するものがあふれています。
私たちの体には細胞分裂のエラーによっておこるガンの発生をリセットする働きがあり、
体全体が正常に働いていればガンにはなりません。
しかし、何かの都合でこのバランスが崩れてしまうとガンが発症します。

話を戻して、食品に含まれる発ガン性物質は主に腸内で腸内細菌によって吸着され、便として排出されます。
理科の時間に便は栄養を吸収された食べ物のなれの果てと教わったと思いますが、
実際の所食べ物の絞りかすはごく一部でそのほとんどは腸内最近の死骸です。
彼らは腸内で様々な有害物質をその身に背負い、体外に出て行ってくれるのです。

しかし乳酸菌や各種酵素が十分に取られないなど、腸内の環境が悪くなるとこの働きが落ちて、
発ガン性物質がいつまでも体内に残ることになります。

早期発見で完治率が高まったとは言え、依然として高い致死率をほこるガン。
特に腸周辺のガンは発症率も死亡率も高い水準をキープしています。
ガン家系の方はもちろん、そうでない方も乳酸菌を意識した食生活をしたいものです。

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