乳酸菌というとまず頭に浮かぶのはヨーグルトですよね。
そのため古来よりヨーグルトを食べていたブルガリア人は長寿で美しかったのだという研究もあります。
では日本ではどうだったのでしょうか。
日本でヨーグルトが食べられ出したのは、そう古い時代ではありません。
ところが、実は日本人は古来より乳酸菌を十分にとっていたのです。
ヨーグルトがないのになぜか。
それは、乳酸菌はヨーグルト以外にも様々な発酵食品に含まれているからです。
今は乳酸菌サプリメントもありますが、せっかくなら
おいしく乳酸菌を摂りたいですよね。
では乳酸菌が含まれる食品をいくつか見てみましょう。
どうしてもヨーグルトが食べられない、乳製品が一切ダメで
ヨーグルトを食べると逆にお腹を下してしまうという人は必見です。
上述したとおり、乳酸菌は主に発酵食品に多く含まれています。
日本では古来より様々な食材を発酵させて食に取り込んできました。
まず発酵食品としてなじみ深いのは、漬け物でしょう。
あの漬け物の酸っぱさは乳酸菌の酸っぱさなのです。
一口に漬け物と言ってもいろいろありますが、
特にぬか漬けはぬか床で育った乳酸菌をしっかりとることのできる漬け物です。
もっともスーパーで市販されているぬか漬けは、薬品や加熱によって殺菌されていることがあるため、
乳酸菌がとれないこともあります。
その点、自家製のぬか漬けならたっぷりと乳酸菌を撮ることができます。
古来から日本で親しまれている発酵食品は漬け物だけではありません。
納豆、味噌、塩麹、
酒粕や甘酒にも乳酸菌は含まれているのです。
あとは今では珍味の一つになってしまい、あまり食べる機会はありませんが、
フナ寿司(なれ寿司)も乳酸菌が豊富に含まれています。
またこれらに含まれる乳酸菌は植物由来の植物性乳酸菌です。
乳製品などに含まれる乳酸菌に比べて、腸まで届く率が高いことが知られています。
もう少し探索範囲を広げてみましょう。
キムチやマッコリにも乳酸菌は入っています。
乳酸菌が含まれる乳製品はヨーグルトだけではありません。
チーズにだって乳酸菌は生きています。
ちなみにチーズの旨味成分であるグルタミン酸も乳酸菌によって作られるアミノ酸です。
そう、チーズが美味しいのも乳酸菌による効果なのです。