食品

腸の運動を促し便秘を防ぐ乳酸菌

私たちの臓器・内臓は、私たちの健康を維持するために24時間休まずに働いています。
そのうちでも腸は、1日3食の食事で補給した食べ物から栄養素を吸収し、
血液に受け渡す大切な一日になっています。

人間の腸は開いて伸ばして広げると、テニスのコート1つ分という長くて広い臓器です。
長さにして7メートルから9メートルあります。
ちなみに、日本人は腸の長さが長いということがよく言われますが、あれは迷信です。
個人差で数メートル違うことはありますが、人種によって明確な差があるわけではありません。

私たちの口から入った食べ物は、この長い長い腸を通る過程で消化分解され、栄養が吸収されます。
また食物の栄養だけでなく、口から入った空気や水分も腸で吸収されます。
そして食べ物や空気、水分といったものを腸の上から下に向けて押し出す働きが、
腸の蠕動運動と逆蠕動運動です。

しかし、この蠕動運動と逆蠕動運動が順調になされないと、内容物の進行に支障が出ます。
特に運動が滞り、水分が過剰に吸収されてしまうと便秘になってしまいます。

腸の運動を促し、内容物の通過を適切に保つのが適度な運動や睡眠、
規則正しい生活といったライフスタイルと食物繊維や乳酸菌といった栄養素です。
特にビフィズス菌などの乳酸菌は腸内の環境を良好に保ち、腸の健康状態を良くすることに貢献しています。

乳酸菌はもともと私たちの腸の中に備わっている私たちの健康に欠かせない善玉菌ですが、
食生活の変化などで不足しがちになります。
便秘や下痢、お腹の張りや腹痛といった腸の不調を感じている人は、乳酸菌の不足が原因かも知れません。

また乳酸菌はオリゴ糖といった糖質や食物繊維と一緒に摂取することでさらに効果的に働いてくれます。
これらの効果で乳酸菌ダイエットも行えます。
これから乳酸菌を摂取しようと考えている人は、これらが多く含まれる食品を
積極的に食事に組み込むよう意識すると良いでしょう。

腸は単に栄養を吸収するだけでなく、
私たちの健康を有害な細菌・ウイルスといった外敵から守る免疫力も左右しています。
健やかな毎日をおくれるよう、大切にしたいものですね。

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