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腸の老化を防ぐ乳酸菌

人間の腸内には100種類から200種類の腸内細菌が存在しています。
そしてこれらの腸内細菌は大きく善玉菌と悪玉菌の2種類に分類されます。

善玉菌と悪玉菌は共栄共存しているわけではありません。
善玉菌が優性になれば悪玉菌は数を減らして活動が鈍くなり、
悪玉菌が優性になれば善玉菌を駆逐して腸内を占拠していきます。

ちなみに赤ちゃんの場合、その腸内は約90%が善玉菌でしめられているそうです。
それが成長に従って、そして食の環境に応じて変化していくわけです。

さて、大人になった私たちの腸内では冒頭の通り、善玉菌と悪玉菌が死ぬまでその覇権を争うわけです。
そして腸内環境が悪玉に傾くと、少しずつ健康に悪影響が出てきます。
まずは悪玉菌が出す腐敗物質によって便が不健康になります。
具体的には悪臭がしたり、下痢や軟便、便秘が起こります。

腸内環境は1ヶ月もすれば変わりますから、
最近おならや便がくさくなったと思う人は腸内環境を疑ってみてください。
肉や脂肪、油、科学的な添加物を多く含むものばかりを食べていると腸内が悪玉菌に傾きやすくなりますから、
野菜や脂肪分の少ない魚、乳酸菌を多く含むものを中心にした食生活に切り替えましょう。

悪玉菌の悪さはさらに続きます。
悪玉菌が出す有害物質には老化を推し進めるものがあります。
これが常に腸にたまっていると腸の細胞が老化し、その働きが落ちてきます。
栄養価の高いものを食べても吸収する力が落ちているため、その栄養が体に行き渡らず、
力が出なかったり免疫力が落ちて病気になりやすくなるのです。

老化物質は腸内だけにはとどまりません。
血液を通して体中に行き渡り、血管や筋肉、粘膜といったありとあらゆる細胞がその働きを弱めていきます。
わかりやすいところでは、肌荒れやシミ、そばかすといった女性にはうれしくない症状も出ます。

腸が健康であれば有害物質は強制的に体外に排出して健康を保ってくれるのですが、
重篤な食中毒といったことを防げなかったり、ひどい場合には腸をはじめとした各種の癌が
出ることもあります。

腸の健康がその人の健康を決めると述べる医療関係者もいるとおり、
腸を若く保てるかどうかが私たちの生活を大きく左右するのです。
悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす乳酸菌が腸内環境を整え、いかに私たちにとって重要なのかがわかりますね。

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